実名報道にこだわるのはいいのか。

「やまゆり園」の公判後にまだ「美帆ちゃん」の親が「生きた証」として

 実名報道をしたことで「生きた証」を糧に実名報道をまた迫りそうだ。

 「甲」よりは「美帆」のほうがいいのは確かだ。

  しかし「美帆ちゃん」のまわりにはたくさんの人たちがいる。

  被害者の周りにはたくさんの人たちがいる。

  報道は実名報道として個人を特定することを使命のように追い回す。

  人は個人個人で生きているわけではない。

  優生思想を持つ人、いろいろな事情を抱えている人が周りにはいる。

  「美帆ちゃん」のように知らない人には個人は比較的特定されない。

  ネット社会では被害者だけでなく親類縁者すべてが拡散される可能性さえある。

  二重の被害を受けるおそれはなんとしても避ける必要がある。

  目に見えない被害をうけてもメディアが癒してくれるわけではないだろう。