筒井康隆「モナドの領域」を読む。

筒井康隆氏は面白い。今度は「神?」に挑戦した。

  神以上のものと言ってるが創造主のようなものだろうか。

  イエス君と呼び、マホメッド君と呼ぶ、釈迦君と呼ぶ彼ら以上の存在を

  大学の生徒と教授に憑依させて神を宇宙を無限を語らせる。

  哲学的な言葉がたくさん出てくるので解説があればいいのだが難しいのだろう。

  「わし」の存在理由は自分の創ったものを愛するためという。

  モナドの領域つまり「わし」の領域はないと理解していいのかなあ。

モナドの領域」

   事件は女性の腕と足が発見されたことにはじまる。

   パン屋でバイト学生がその腕とそっくりのパンをつくり評判になる。

   教授に「わし」が憑依した姿と知識で計算どおり人々を魅了してしまう。

   「わし」の評判は広がり人々の集まりのあらゆる質問に答えていく。

   救いたまえといっても救わない「わし」。日本は無宗教的な国だからそれは

   喜ばしいことだといい。戦争や死も美しいといい。

   歴史認識なんて人間にはできない。できるのは「わし」だけだと。

   過去も現在も未来も偶然も必然も「わし」の作り上げたものという。

   神以上の「わし」が創ったものだから全てを愛していると。

   愛されているから人は自然に感謝しお日様に感謝して生きることが必要かも

☆☆☆☆☆ 

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