筒井康隆氏はいろいろなテーマに切り込む。
今回は文学界における関係者をベラス・レトラス号という船に乗せて
文壇の裏話をネタにしながら現代における小説の低迷や若い小説家と称する
ひとたちの問題点を切り込んでいるのだが小説論などになると理解不能になった。
「巨船ベラス・レトラス」
事業家が前衛的な小説を描いてもらおうとベラス・レトラス誌という
出版社を立ち上げて売れてる作家たちに場所を提供するのだが。
多分実際の作家たちを仮名で登場させて小説の一部を紹介したり
ベラス・レトラス号という船を仕立てて小説の登場人物も作家も
編集者もごっちゃに乗せて文壇のいろいろを切り込む本になっている。
最後には筒井自身も登場させて著作権問題を提起もしている。
200頁ほどの作品だが読むのに時間がかかった。
☆☆☆