青山文平「流水浮木」を読む

青山文平氏の作品は時代物だが人生の示唆に富む作品が多い。

この本の題名も剣の極意が人生の極意のような示唆がある。

これまでの作品より少し流暢ではないが読める。

「流水浮木」~最後の太刀~

江戸時代中期に伊賀者衆と言われた人たちの話である。

先祖が伊賀の出の幼馴染4人が鉄砲百人組として門番などの仕事をしながら

禄の他にサツキや万年青などを山野からとってきて生計を立てて過ごしてきた。

剣の達人で枠にはまらずにサツキなどの採集に目利きができ一人娘を御掃除之者に

嫁にだした独り者である晋平。餓鬼大将の勘兵衛・太一・佐吉である。

ガキのころからなにをしても能力の劣る勘兵衛が隠密働きに生きがいを求めたが

3人が殺されたり病死したりした。晋平は幼馴染の仇を裏のお庭番と打ち明けた

娘の夫平太とともに撃つ。

☆☆☆

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