柴田よしき「自滅」を読む。

柴田よしきさんは1959年生れの女性推理作家という。

「自滅」には「薫衣草ラベンダー」「雪も待つ」「隠されたもの」「ランチタイム」「

 の短編5編が収められてる。推理というより怪奇的小説だ。

「薫衣草」

  過って無理心中があって空き家の庭にラベンダーが植えられていて双子の姉妹が

  小さい頃その庭で遊んだ。姉妹はそれぞれの道を行くのだが早くに結婚して

  子供もできた妹が突然家出をする。知らぬ街で死体で発見されるのだが

  家出の真実を知りたいと夫も姉も手を尽くすが小さいころ遊んだラベンダーの

  咲く家にたどり着くのだがそこには怪奇の人たちが・・・・・・・。

「ランチタイム」

  会社で人と交わるのが得意でないキャリアウーマンが公園で手作り弁当を

  手にする高齢の会社員と出会い話をするのだがじつは生きた人ではなかった。

「自滅」

  田舎から都会にでてお金がすべてと働いた女が結婚に失敗して憂さを晴らす

  「消えろ」とつぶやく怨念が現実になるのだが・・・・・・・。

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