北海道出身の作家今野敏氏の本はこれで3作目か。
この本はテレビ番組「何でも鑑定団」で有名になった「曜変天目」の真贋に
関する刑事と故買屋などの駆け引きの話である。
「真贋」
歳とった常習犯の盗人が空き巣で捕まった。刑事の萩尾と相棒の美人刑事秋穂は
デパートで開かれる陶磁器展に美術館から借りて出展される曜変天目が
関係していて裏に故買屋が絡んでいると推理して捜索を開始する。
美術館の展示担当者が盗人の弟子ではないかと推理するのだが
展示した途端に故買屋が来て偽物だと言い出す。完璧に輸送・陳列を
したはずなのに・・・。いつ誰が贋物を展示したのか、展示した物は本物か。
長々と真か贋かと続くが結末は・・・・・。