青山文平「半席」を読む。

青山文平作品はこの間読み続けている。

この「半席」は数日前に読んだ「約定」のなかに収録されていたのだが

その継続で「半席」以外の5編も収められてる。

半席という旗本に確定していない身分をなんとしても旗本になろうと

しつつ上司の人間性に惹かれて仕事の充実感に向かう話だ。

「半席」

 徒目付組頭内藤雅之と徒目付片岡直人と偽系図売りの沢田源内による

 徒目付の本来の仕事以外の事件にひそむ「何故」事件はおきたのか

 科人は「何故」そうしたのかをたぐる話だ。

真桑瓜」「6代目中村庄藏」「蓼を喰らう」「見抜く者」「役替え」

 どれもホロリとするが「六代目・・」は仕事も真面目に旗本の家で

 一季奉公で一生懸命安い俸給で働いて20年も継続して働いていた

 男が身体を壊して奉公を自分からやめてしまう。旗本も心配していた。

 男はどうにもならなくて旗本の家にやってくる。新しい奉公人と

 顔合わせ名前を聞くと以前働いていた名前と同じ「中村庄藏」という

 激高して主人をつい押してしまい打ちどころ悪く主人は死んでしまう。

 主殺しだ。雅之は直人に事情を聴くよう命じるのだが・・・・・・・・。

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