島田荘司作品は2冊目だ。
この本は面白い。鈴蘭事件とPの密室の2編が収められている。
天才 御手洗潔の天才たる幼稚園の時と小学校の時に難事件を解決したという。
その難事件が描かれる。
「鈴蘭事件」
御手洗が女子大の理事長の叔母にその敷地内で育てられていた時、同じ園児の
仲のいい「えり子」の父親が車の海に転落して亡くなり、えり子の母親の経営する
トリスバーで店の中は一面ガラスの破片が散らばっていた。
父親の死はこのことと関係があるのか幼稚園児は刑事に邪魔と邪慳にされながら
鈴蘭とガラスの破片の中身を調べて解決したことをかっての幼稚園児えり子や
元刑事から御手洗フアンの里見と作家が聞きだすという話。
「Pの密室」
画家の部屋で同棲してる愛人とともに密室の自宅で惨殺された事件を
小学生の御手洗が床に敷き詰められていた136枚の子供の審査中の絵から
推理して密室という難事件を解決する話だ。
2編とも子供がバカにされながら刑事たちを屈服させていく・・・・・・・。