図書館で「読書の秋」を前にしておすすめにとあった。
以前に読んだことのない4人の作家の本を借りて帰ってきたうちの1冊である。
青山文平さんは1984年生、早稲田の政経卒という。
「つまをめとらば」 江戸のころの夫婦になった男と女の機微を描いた6つの短編。
「ひとをうらやむ」
克己と庄平は本庄藩の長倉家の本家と分家の惣領でなにかと克己が上で
本庄藩の娘では一番の美人と人も羨む夫婦になったのだが・・・・・。
庄平の嫁は庄平の趣味の釣り道具を江戸で売って儲ける商才を発揮して・・。
「つゆかせぎ」
妻が亡くなってまもなく妻の書いた戯作が当たっていて次の作品があるはずと
訪ねてきた本問屋の男が訪ねてくる。夫の知らぬことで・・・・・・・・。
俳諧師と掛要人の夫が旅先の旅籠で主人に一夜の女を紹介される・・・・。
堅物の夫が亡くなった妻の戯作をやっと読んでみる気になる話。
「乳付」
身分違いで夫婦になった妻が男の子を産んだが乳がでず夫の縁戚の
美人に乳母を姑にされて焼餅をやく話。
「ひと夏」
兄に養われていた弟の啓吾に御用御召の呼び出しが来たのだが
藩の飛び地の管轄の仕事なのだが誰が行っても2年と持たず気鬱になる
ところだという。村のやんちゃで色気を振りまく女を取り込んで・・・。
「逢対」
女の子を産んで稽古事をさせていい妾に育てあげて親孝行させる
のが女の幸せで男はだれでもいい結婚もいらないという親に育てられた
女を好きになった旗本の話。
「つまをめとらば」 50過ぎて男と暮らすか女と暮らすか。