伊東潤さんの時代物小説は読み易い。
数多く読んでるが今回の小説は時代背景が1480年ごろ。
室町時代の末期の混乱時代。場所は関東である。
山内上杉・越後上杉・総社長尾・扇谷上杉や関東管領・幕府管領など
読んでいてややこしいことこの上ない。しかも入り乱れて戦うのだ。
「叛鬼」
関東管領・山内上杉家の子に産まれた長尾景春の波乱に満ちた戦乱記。
智と武に恵まれながら時代の波に揉まれて敵・味方を行き来しながら
敗戦を続けながらも生き続け、大田道灌や北条早雲と親交をもち、
やっと最後は白井城にもどり72歳の生涯を終える。