吉田修一作品は大好きだ。文章がなにしろいい。図書館の本はほとんど読んだ。
いや読んでないのを見つけた。
「女たちは二度遊ぶ」この本は20頁前後の短い、読み易い短編が11編。
普通短編というと50頁ぐらいだからこの本はコンパクト。
「どしゃぶりの雨」
女を家に連れ帰ってすることをして朝帰そうとしたが土砂降りだった。
降りやんだら帰ったらといったら3日以上土砂降りがつづいて居座って関係が
続くのだがものぐさな女だった。仕事の帰りに弁当を買って帰らないと
食事もしない女。ある時自分が帰らないとどうなるかを試してみる。
何度かの試しでは女はいたのだが自分が女がいることに慣れたころ突然
女がいなくなる・・・・・・・。
「ゴシップ雑誌を読む女」
貿易代行会社になんとかもぐりこんだ男の上司はとっつきにくい、大きい声で
叱責する女だった。歓迎会では酒で大暴れするような女だ。1年ぐらい経って
男は退社することにした。女は送別会を企画するのだが居酒屋で待つもだれも
来る人はいなかった。ふたりはとぼとぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・。